輝く人を妬む人・共感を装う人・外注業者の誘惑
組織の停滞は「自信の欠如」と「過剰な共感」から生まれます。
さらに外部からは、共感や好意を装いながら会社の情報・信用・利益を得ようとする業者も存在します。
経営者に必要なのは、“信頼を見極める眼”です。
1.輝く人を妬む人たち ― 自信の欠如が生む停滞
自信のない人ほど、他人の成功を「自分が否定された」と感じてしまいます。
その結果、他人を下げて自分を守ろうとする心理が働くのです。
これを心理学では防衛的比較と呼びます。
「あの人は運が良いだけ」「そのうち失敗する」――。
こうした言葉は、妬みの裏返しです。
本当は「自分もそうなりたいのに、なれない」悔しさの表現でもあります。
組織でこの心理が蔓延すると、挑戦する人が減り、守りの文化が定着します。
輝こうとする人ほど孤立し、組織の成長が止まってしまいます。
2.「共感」を装う人 ― 言葉巧みに近づく人の心理
「何もいらない」「あなたに共感している」と言いながら近づく人がいます。
一見、優しく寄り添ってくれるように見えても、
その目的は信頼の獲得ではなく支配であることがあります。
共感を装う人は、相手の心の隙を見抜きます。
承認欲求や孤独に触れ、言葉巧みに入り込みます。
しかし本当の共感とは、沈黙を共有できる関係。
言葉が多く、距離が近すぎる場合は注意が必要です。
信頼は「共感の言葉」ではなく、「時間の積み重ね」で見極める。
3.外注業者や取引先にも潜む“共感営業”
最近では、外注業者やコンサルタント、広告代理店などが、
「御社の理念に共感しています」「何も報酬はいりません」
といった好意的な言葉を入り口にして接触してくるケースも増えています。
しかしその裏に、情報の取得・社内人脈の確保・将来的な契約誘導といった意図が潜む場合があります。
経営者が注意すべきは、彼らの「言葉」ではなく行動の一貫性と契約の透明性です。
短期で成果を強調したり、急に親密さを求めてくる外部業者には一線を引き、
書面・合意・成果確認のプロセスを明確にしておくことが防衛策となります。
共感で始まる関係は、信頼ではなく“依存”に変わることがある。
経営者は「関係の距離」と「契約の線」を冷静に引く力が必要です。
4.信頼を見極める経営者の眼
組織・人間関係・外部業者――すべてに共通して言えるのは、
「言葉より行動を見よ」ということ。
経営者は常に孤独ですが、その孤独こそが判断力を研ぎ澄ませます。
真に信頼できる人は、沈黙の中でも誠実に動き続ける人です。
経営者の人間関係・信頼構築について
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外部との信頼関係づくりや組織マネジメントに関する相談も承っています。
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