最近、新御堂がガラガラな理由。大阪の交通に見る時代の変化
大阪で長年渋滞の代名詞だった「新御堂筋」。
ところが最近、「あれ、空いてる?」と感じる人が増えています。
その背景には、働き方・生活・都市構造の変化が隠れています。
1.通勤スタイルの変化 ― リモート定着の影響
コロナ禍以降、リモート勤務や時差出勤が定着し、
「朝7〜9時」「夕方17〜19時」の渋滞ピークが短くなりました。
梅田や本町へ毎日車通勤していた層が減り、
北摂方面からの流入車が明らかに減っています。
混雑が“なくなった”というより、“分散した”のが実態です。
2.北大阪急行の延伸 ― 鉄道シフトの進行
2023年に北大阪急行が箕面萱野まで延伸され、
千里中央以北から梅田方面へのアクセスが格段に向上しました。
これにより、鉄道通勤に切り替えた人が増加。
特に箕面・豊中エリアでは通勤車両が目に見えて減りました。
3.ガソリン高騰と生活コスト意識
2024年以降のガソリン価格上昇は、通勤や買い物の行動にも影響しています。
ちょっとした移動も電車や自転車に切り替える動きが広がり、
結果的に新御堂筋の交通量が減少しています。
4.都市構造の変化と「目的地の分散」
近年の大阪では、梅田・中之島・吹田・高槻といった地域に
それぞれ商業・オフィス機能が分散しています。
仕事や買い物の目的地が多様化し、
以前のように「みんな梅田へ」という時代ではなくなりました。
5.街の静けさに感じる“時代の変化”
新御堂が空いているという現象は、
交通だけでなく人の流れ・お金の流れ・情報の流れの変化を示しています。
街の“静けさ”は、景気の悪化ではなく、
「働き方・暮らし方が多様化した証拠」とも言えるでしょう。
経営者にとっては、「人がどこにいなくなり、どこに現れているか」を見極めることがチャンスになります。
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