結論:テキストファイルは「文字」として読めるデータ。バイナリファイルは「形式(ルール)に沿って詰めたデータ」です。違いを理解すると、CSV文字化け・Office破損・バックアップ事故が減ります。
PCに詳しくなくても大丈夫です。この記事では、バイナリファイルとテキストファイルの違いを「現場で起こるトラブル」を軸に整理します。
- CSVが文字化けするのはなぜ?
- PDFやExcelを「メモ帳で直す」と壊れる理由
- Gitや差分管理で“扱いやすいファイル”の見分け方
1. テキストファイルとバイナリファイルの違い
まず、いちばん大事なイメージはこれです。
- テキストファイル:中身が「文字の並び」。人が読める。編集もしやすい。
- バイナリファイル:中身が「0と1の並び」。専用のルール(フォーマット)で詰めてある。人が直接読む前提ではない。
| 項目 | テキストファイル | バイナリファイル |
|---|---|---|
| 中身 | 文字コードで表現された文字列(UTF-8、Shift_JISなど) | フォーマット規格に沿ったデータ(画像・圧縮・複合構造など) |
| 例 | .txt / .csv / .html / .css / .js / .json / .md | .jpg / .png / .pdf / .docx / .xlsx / .pptx / .zip / .exe |
| 編集 | メモ帳・VSCode等で安全に編集できる | 専用ソフトで編集(メモ帳で触ると壊れやすい) |
| 差分管理(Git) | 変更箇所が見える・比較しやすい | 変更箇所が見えにくい(丸ごと差し替え扱いになりがち) |
| トラブル例 | 文字化け、改行コード違い | 破損、開けない、互換性問題 |
ポイント:「拡張子だけ」で100%決まるわけではありません。たとえば .xml はテキストですが、.docx や .xlsx は中身がzip構造の“複合バイナリ”です(見た目は文章や表でも、実態は複雑)。
2. テキストファイルが“文字として読める”理由(文字コード)
テキストファイルは、コンピュータが「この数字はこの文字だよ」と変換できるように文字コードを使って保存されています。
- UTF-8(Webの標準。最近は基本これ)
- Shift_JIS(日本の古い業務データ、CSVでまだ多い)
この文字コードが合わないと、文字が「??」や「�」になったり、カタカナが崩れたりします。これが、現場でよくあるCSV文字化けの正体です。
よくあるCSV事故:Excelで開いたら文字化け
- CSVを作る側:UTF-8で出力した
- 開く側(Excel):Shift_JIS想定で開いた
- 結果:文字化け
対策:Excelは「データ」タブのテキスト/CSVからで読み込み、文字コードを指定すると安定します。
3. バイナリファイルは“専用ルールで詰めた箱”
バイナリは、たとえるなら設計図付きの梱包箱です。箱の中身(0と1)をどう解釈するかは、PDFならPDF、JPEGならJPEGの規格が決めています。
なので、メモ帳で開いて文字を直す…みたいなことをすると、箱の構造を壊してしまい、開けない(破損)になりやすいです。
注意:「Officeファイル(docx/xlsx/pptx)」は見た目は文章でも、内部はzip構造+複数ファイルです。無理に中身を触ると一気に壊れます。
4. 実務での使い分け
4-1. 管理・運用に強いのはテキスト
- ルールや手順書:Markdown(.md)やテキスト(.txt)
- 設定:.json / .yml / .env(※機密は注意)
- データ交換:.csv(文字コード含めて運用ルール化)
理由はシンプルで、検索できる・差分が見える・壊れにくいからです。
4-2. 表現力・容量効率はバイナリが強い
- 画像・動画・音声:jpg/png/mp4/mp3
- 配布用資料:pdf
- 最終成果物:印刷入稿データ、プレゼン(pptx)
「軽くて、見栄えが良くて、再生や印刷が安定」がバイナリの強みです。
5. 事故を減らすチェックリスト(現場向け)
5-1. テキストファイル運用のコツ
- 文字コードを統一:社内は基本UTF-8、取引先CSVはShift_JISなどルール化
- 改行コード:Windows/Macで混ざると崩れることがある(特に古いツール)
- タブ/カンマ:CSVの区切り文字が崩れると列がズレる
5-2. バイナリファイル運用のコツ
- 編集は専用ソフト:PDFや画像は専用ツールで
- 破損対策:メール添付より、クラウド共有+版管理が安全
- ファイル名ルール:日付・版数・担当を入れる(例:2026-01-07_社長ブログ_原稿_v03.docx)
よくある落とし穴:「バイナリ=危険」ではなく、管理方法が雑だと危険です。ルールがある会社はバイナリでも事故が少ないです。
6. 3分でわかる超まとめ
- テキスト:文字として読める。編集・検索・差分が得意。文字コードに注意。
- バイナリ:専用形式の箱。表現力と効率が強い。専用ソフトで扱う。
- 実務コツ:「途中工程はテキスト」「最終成果はバイナリ」に寄せると運用が安定しやすい。
ファイル運用・バックアップ・業務システムの整備も一緒に見直したい方へ
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