融資の借換え(リファイナンス)とは?返済負担を軽くする考え方と銀行への相談方法

経営支援領域
大阪の中小企業向け・融資改善

融資の借換え(リファイナンス)とは?返済負担を軽くする考え方と銀行への相談方法

借入れが何本にも分かれ、毎月の返済額が重くなっていませんか。融資の借換えは、会社の返済を利益に見合った形へ整える方法の一つです。大阪の中小企業経営者向けに、仕組みと注意点を分かりやすく説明します。

先に結論から。借換えは、単に借金を増やすことではありません。複数の融資や短い返済期間を見直し、毎月の返済額を会社が生み出す利益に合った水準へ整える方法です。もちろん、利用には取引金融機関や保証協会の審査があります。

融資の借換え(リファイナンス)とは

借換えとは、新しい融資を受けて既存の融資を返済し、借入条件を組み直すことです。たとえば、3本に分かれた融資を1本にまとめたり、返済期間を長くして毎月の返済額を抑えたりします。

借入残高そのものが大きく減るわけではありません。それでも月々の返済が軽くなれば、給与、仕入れ、税金などに回せる資金が増え、資金繰りに余裕を持ちやすくなります。

借換え前後で何が変わるのか

確認項目借換え前借換え後に目指す状態
融資の本数複数に分かれ、管理しにくい整理され、残高と完済時期が分かりやすい
毎月の返済額短期返済が重なり負担が大きい会社の返済できる力に近づける
資金繰り返済後に現金がほとんど残らない運転資金に一定の余裕を確保する
銀行への説明借入状況が整理されていない借入一覧と改善計画で説明できる

※上表は一般的なイメージです。実際の金利、返済期間、保証協会の保証料などは融資条件によって異なります。

毎月の返済額だけを見てはいけない

借換えで月々の返済額が下がっても、返済期間が長くなれば、支払う利息や保証料の総額が増える場合があります。「月額が下がるから得」とは限りません。ここが意外と抜けるため注意が必要です。

  • 借換え後の毎月返済額
  • 新しい金利と保証料
  • 完済までの期間
  • 追加の運転資金が必要か
  • 担保や経営者保証の条件

今後の資金繰りを安定させる効果と、総支払額の両方を見て判断します。

Vアップ事業が銀行への説明に役立つ理由

Vアップ事業は、正式には早期経営改善計画策定支援事業といいます。会社の商売の流れ、損益計画、資金繰り計画、改善の行動を整理し、取引金融機関と共有するための制度です。

銀行が借換えの相談で確認したいのは、主に次の3点です。

  • なぜ返済負担が重くなったのか
  • 借換え後、資金繰りがどう改善するのか
  • 本業の利益を今後どう増やすのか

早期経営改善計画を作ると、この3点を数字と行動計画で説明しやすくなります。口頭で「今後は頑張ります」と伝えるより、銀行側も検討しやすくなります。口頭のみで融資が下りるケースは基本的には企業が健全で順調な時のみです。

借換え相談の前に準備したい資料

  • 金融機関別の借入残高、金利、毎月返済額、完済予定日
  • 信用保証協会付き融資か、プロパー融資かの区分
  • 直近3期分の決算書と最新の試算表
  • 今後6か月から1年程度の資金繰り表
  • 借換え後の返済額と現金残高の試算
  • 売上・粗利益を改善する具体的な行動

特に大切なのが借入一覧です。借入れが何本あり、年間で元金をいくら返しているのか。ここが分からないままでは、適正な返済額を判断できません。

保証協会付き融資は自由にまとめられるとは限らない

信用保証協会付きの融資には、それぞれ保証制度や資金使途があります。そのため、複数の融資を希望どおりに一本化できるとは限りません。取引銀行だけでなく、信用保証協会の確認や審査が必要になる場合があります。

他行の融資を借り換える場合や、プロパー融資と保証協会付き融資が混在している場合は、調整が複雑になることもあります。最初から「全部まとめる」と決めず、どの融資を見直すと効果が大きいかを検討します。ここは銀行出身者がいるといないとで違うポイントです。

Vアップ事業を使えば借換えできるわけではない

Vアップ事業の利用や計画書の提出だけで、借換えが決まるものではありません。金融機関や信用保証協会が、業績、返済状況、税金・社会保険料の納付状況、資金使途、今後の返済可能性などを審査します。

ただし、会社の現状と改善策を整理しておくことは、相談の出発点になります。資金が不足する直前ではなく、まだ通常返済ができている段階で相談する方が、検討できる選択肢は多くなります。

Plowが借換え相談で大切にしていること

借換えの話になると、どうしても金利に目が向きます。しかし中小企業の資金繰りでは、金利差よりも毎月の元金返済額の方が大きく影響することがあります。

Plow株式会社では、借換えだけを切り離して考えません。まず会社が1年間に生み出せる現金を確認し、そこから無理なく返せる金額を考えます。そのうえで、借換え、返済期間の見直し、本業の利益改善を一つの計画にまとめます。

よくある質問

Q.赤字でも借換えを相談できますか?

相談は可能ですし、実績もあります。ただし、赤字の原因と今後の改善策を説明する必要があります。一時的な赤字なのか、利益構造そのものに問題があるのかによって、金融機関の判断も変わります。

Q.借換えで追加の運転資金も借りられますか?

実績はあります。借換えと同時に運転資金を申し込める場合はありますが、必ず追加されるものではありません。必要額の根拠と、追加後の返済が可能かを資金繰り表や経営計画の作成で示すこと、金融機関との協調姿勢等様々な課題をこなしながら行います。

Q.複数の銀行からの借入れを一つにできますか?

実績はあります。融資の種類、保証協会の利用状況、担保設定状況、各金融機関の方針など各種条件によります。一つにまとめることが最善とは限らないため、条件を比較して判断します。

Q.返済条件の変更と借換えは同じですか?

同じではありません。借換えは新しい融資で既存融資を返済する方法です。返済条件の変更は、既存融資の返済額や期間を金融機関と相談して変更する方法です。返済条件の変更だけでは条件変更とみなされることが多いので安易にするものではありません。

大阪の認定支援機関 Plow株式会社

Plow株式会社は、大阪の中小企業を対象に経営改善を支援する認定経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107827001712)です。会社の健康診断、早期経営改善計画、資金繰り表、融資・借換えの検討、返済負担の見直し、金融機関への説明まで、実地に即して支援しています。

※Vアップ事業は、早期経営改善計画の策定等を支援する制度です。融資、借換え、返済条件の変更を保証する制度ではなく、実行には金融機関等の審査・判断が必要です。制度の内容や対象条件は変更される場合があるため、申請時に最新情報をご確認ください。

経営改善・資金繰りのご相談

大阪の認定経営革新等支援機関 Plow株式会社が、借入状況の整理から資金繰り計画、金融機関への説明まで分かりやすく支援します。

お問い合わせはこちら

参考:大阪府中小企業活性化協議会中小企業基盤整備機構

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