PLOW COLUMN|社長ブログ
変化に対応できる零細企業が生き残る理由
状況は日々変わる今の経済。零細企業こそ、変化に柔軟に対応できるか否か。
今、日本の経済環境は目まぐるしく変化しています。
原材料価格の高騰、人件費の上昇、為替の変動、そして金利の上昇。少し前まで当たり前だった経営の常識が、今では通用しなくなることも珍しくありません。
特に零細企業にとって、こうした変化は経営に直接影響します。
しかし、私は必ずしも零細企業が不利だとは考えていません。
むしろ、変化の激しい時代だからこそ、零細企業には大きな強みがあると考えています。
大企業にはできない、零細企業の経営判断
大企業が新しい事業を始めたり、販売方針を変更したりする場合、社内での協議や承認など、さまざまな過程が必要になります。
一方、零細企業はどうでしょうか。
経営者が必要だと判断すれば、翌日からでも営業方針を変えられます。新しい商品を扱うことも、取引先を見直すことも、事業の方向性を転換することもできます。
もちろん、資金や人材には限りがあります。
それでも、意思決定の速さという点では、大企業に負けない強みを持っています。
昨日まで利益が出ていた事業が、明日も利益を生むとは限らない
私自身、事業を経営する中で、これまで順調だった商品が突然売れなくなる経験をしてきました。
市場の需要が変われば、売上も変わります。仕入価格が上がれば、これまでと同じ販売価格では利益が残らなくなります。
競合他社が増えれば、従来の販売方法が通用しなくなることもあります。
そんなときに「去年は売れたから」「これまでこの方法でやってきたから」と過去の成功に固執してしまうことこそ、経営上の大きなリスクではないでしょうか。
過去の成功は、これからの成功を保証してくれるものではありません。
売れない商品を売り続けるのか。利益率の低い取引を見直すのか。新しい販路を開拓するのか。
時には、長年続けてきた事業から撤退する決断も必要になります。
大切なのは、変化を恐れず、現実を見て判断することです。
売上を追いかけるだけでは、会社を守れない時代
今後、零細企業にとってますます重要になるのが、利益と資金繰りです。
売上が増えていても、仕入価格や人件費の上昇によって利益が減少することがあります。
利益が出ていても、在庫の増加や売掛金の回収遅れによって資金繰りが悪化することもあります。
さらに金利が上昇すれば、借入金の利息負担も無視できません。
だからこそ、売上だけを見るのではなく、利益率、固定費、在庫、借入金、そして手元資金を把握することが重要です。
業績が悪化してから資金調達を考えるのではなく、資金調達ができるうちに財務基盤を整えておく。
これも、経営環境の変化に備えるための大切な判断です。
変化に対応するとは、何でも新しくすることではない
最近ではAIの普及によって、これまで時間や費用がかかっていた業務を、少人数でも効率的に進められるようになってきました。
ホームページの制作、情報発信、営業資料の作成、顧客分析など、零細企業でも活用できる領域は広がっています。
ただし、流行しているからといって、何でも取り入れればよいわけではありません。
自社にとって本当に必要なものは何か。投資に見合う効果が期待できるのか。
それを見極めることが経営者の仕事です。
零細企業だからこそ、経営者自身が変わらなければならない
私は、零細企業の経営において最も重要なのは、経営者自身が変化できるかどうかだと考えています。
会社の規模が小さいほど、経営者の考え方や判断が、そのまま会社の方向性になります。
経営者が変われば、会社は変わります。
反対に、経営者が過去の考え方に固執すれば、会社も変わることができません。
新しい取り組みが失敗することもあるでしょう。
しかし、零細企業には小さく試し、結果を見ながら修正できる利点があります。
小さく始めて、うまくいけば伸ばす。うまくいかなければ早めに方向転換する。
その積み重ねが、変化に強い会社をつくっていくのではないでしょうか。
私たちPlowも、変化し続ける企業でありたい
だからこそ、私たちPlow株式会社も、自社の事業を経営支援だけに集中しているわけではありません。
経営改善や資金調達の支援を行う一方で、日々さまざまな事業の可能性を考え、新しい取り組みを構想し、実行しています。
もちろん、すべての事業が思いどおりに進むわけではありません。
しかし、一つの事業や過去の成功に依存し続けることが、必ずしも会社の安定につながるとは考えていません。
市場の変化を感じ取り、新たな収益の柱を育てること。そして、将来性が見込めない事業については、時には撤退する判断をすることも必要です。
私たちは経営支援を行う立場であると同時に、自らも日々経営判断を繰り返す、一企業の経営者でもあります。
だからこそ、お客様に変化の必要性をお伝えするだけでなく、まず自分たち自身が変化し、挑戦し続けなければならないと考えています。
最後に。小さい会社であることを、弱みだけで終わらせない
経済環境の変化を止めることはできません。
金利も、為替も、物価も、私たち零細企業の都合に合わせて動いてくれるわけではありません。
だからこそ、環境が良くなるのを待つのではなく、自分たちが変わっていく必要があります。
大企業と同じ資本力を持つ必要はありません。大企業と同じ組織をつくる必要もありません。
零細企業には、零細企業なりの戦い方があります。
それは、現場に近いこと。お客様の変化を感じ取れること。そして何より、経営者自身が素早く判断し、行動できることです。
会社が小さいことは、必ずしも弱みではありません。
本当の弱みは、変わらなければならないと分かっていながら、変われないことではないでしょうか。
変化の激しい時代だからこそ、小さな会社の強みを最大限に活かしていきたいと思います。